京都・東京で和装、和婚プロデュースなら「京鐘」

EN

スタッフブログ

2025年03月06日

色打掛と白無垢の違いは?着物のプロが違いや選び方のポイントをご紹介

いつもスタッフブログをご覧頂きありがとうございます。
本日は色打掛と白無垢について、双方の魅力や違い、選び方、合わせる小物などをご紹介します。

色打掛の魅力

色打掛とは、鮮やかな色と豪華な柄が特徴のとても華やかな婚礼衣装です。以前は主にお色直しに着用されていましたが、現在では前撮りや挙式に着用する新婦様が増えています。

元々は白無垢よりも格下の衣装とされていた色打掛ですが、江戸時代になり、裕福な町娘の間で流行してからは礼服として認識が改められます。そしてのちに婚礼衣装としても着用されるようになったのです。

色打掛の魅力はその存在感。刺繍や錦織などの手法を用いて絵付けされた衣装は結婚式の華やかな雰囲気をいっそう引き立ててくれます。鶴亀(つるかめ)・鳳凰(ほうおう)・松竹梅などの絵柄は花嫁の幸福と繁栄を願う意味が込められていて、まさに人生の門出にふさわしい衣装と言えるでしょう。

白無垢の魅力

白無垢とは、色打掛よりも古くから存在する伝統的な婚礼衣装です。名前の通り「白」を基調としたデザインであり、和装のなかでもっとも格式が高い衣装となっています。

シンプルながらも美しい白無垢は、その真っ白な色から邪気を払うと考えられており、結婚式をはじめとした神聖な儀式に適した衣装とされています。また、結婚式においては「あなたに染まる」という花嫁の純粋さも表しているのが特徴です。

このような神聖さや純粋さは白無垢ならではの魅力であり、上品で厳かな見た目とあいまって和婚式で安定して高い人気を誇ります。

色打掛と白無垢の違い

※右は白無垢、真ん中と左の衣装は色打掛

色打掛と白無垢の大きな違いは「格式」です。先ほど解説したとおり、白無垢は和服のなかでもっとも格式が高い衣装。色打掛と比較した場合も、白無垢の方が格式は上とされています。このため、格式を重視したい新婦様には白無垢が選ばれる傾向にあります。

その他、分かりやすい違いと言えばやはり「デザイン」でしょう。色や柄が描かれた華やかな色打掛とは対照的に白無垢は真っ白で、柄も地になじむ金銀の刺繍で施されているケースが多く控えめな印象です。

しかし、どちらも美しく結婚式にふさわしい衣装であるという点は同じ。好みや式の雰囲気に合わせてお選びいただけます。

色打掛と白無垢で迷ったら?シーンごとの選び方

異なる魅力を持つからこそ、結婚式で色打掛と白無垢のどちらを着ようかと迷う新婦様は多いのではないでしょうか?

なかなか選べずに悩んでいる新婦様のため、以下では前撮り、挙式、披露宴のシーン別に選び方のポイントをご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

前撮り

結婚式が執りおこなわれるよりも前の日程に、婚礼衣装を着て記念写真を撮影する「前撮り」は、新郎新婦様によってロケーションに大きな違いがあります。このため、ロケーションや背景を考えて衣装を選ぶのがおすすめです。

たとえば荘厳な雰囲気の神社仏閣や、自然の色が映える新緑、桜、紅葉のなかでの撮影には白無垢が似合います。特に後者は景観の鮮やかな色と、白無垢ならではの真っ白な色の差異によって白無垢の存在感が引き立ちます。

青空の下や日本庭園などのロケーションならば色打掛が似合います。美しい景観のなか、華やかな色打掛の色柄はいっそう映えることでしょう。赤やオレンジのような暖色系のカラーならば紅葉を背景にした撮影にもマッチします。

挙式

色打掛の人気が高まっているとはいえ、やはり和婚式といえば白無垢というイメージは今も根付いています。迷ったら白無垢を選んではいかがでしょうか。

だからといって色打掛がNGということはありません。お色直しで着用するイメージが強い色打掛ですが、白打掛と同様に正礼装なので挙式で着用することもできます。

いっそうの主役感を求める新婦様には、より豪華な色打掛がおすすめです。

披露宴

披露宴で人気が高いのは華やかな色打掛です。特にお色直しで白無垢から色打掛にチェンジすると、雰囲気が一転して会場が盛り上がります。色打掛にお色直しする場合は、会場の装飾や演出に合わせて色柄を選ぶといいですよ。

もちろんあえて白無垢を選ぶのも素敵です。白無垢に着替える場合は、ゲストのテーブルを回って繊細な刺繍を見てもらうと披露宴をより楽しんでもらえるでしょう。

両方の衣装を取り入れるのもおすすめ

色打掛と白無垢で迷っている新婦様は、思いきって両方の衣装を取り入れるのもおすすめです。

結婚式は人生の晴れ舞台であり思い出に残ります。前撮りやお色直しなど、衣装をチェンジするタイミングはたくさんあるので、結婚式が終わってから「色打掛を着ておけばよかった」「白無垢を選べばよかった」などと後悔しないよう、シーンに合わせてどちらも着用してみてはいかがでしょうか。

色打掛の選び方

ここからは、ご自身に合う色打掛と白無垢の選び方を解説します。

まずは色打掛の選び方です。色打掛を選ぶポイントは「好み」と「雰囲気」の2つ。特にメインカラーに関しては、まずご自身の好みに合わせて候補を絞り込むことで衣装選びのお時間を短縮できます。

絞り込んだ候補のなかから、次はお肌の色やお顔の雰囲気、着用するシーンの雰囲気に合わせて細かな色味や柄をさらに限定していきます。最後に試着して、本当にご自身に似合うかどうかをしっかりとチェックしましょう。

白無垢の選び方

白無垢もやはりまずは色選びが大切になります。白といっても青みの強い真っ白な色味から、やわらかな雰囲気のオフホワイト、あたたかみのある生成りがかった色味まで種類はさまざまです。ご自身の好みやお肌の色、お顔の雰囲気に合わせて色味をお選びください。

色打掛・白無垢に合わせる小物について

色打掛、白無垢はどちらも衣装に小物を合わせるのが一般的です。ここではそれぞれの衣装に合わせる小物についてご紹介します。

色打掛に合わせる小物

色打掛に合わせる小物としては角隠しやかんざし、花飾りが一般的です。華やかな色打掛にいっそうの彩りを添えることができます。白無垢と違い、色打掛自体に色や柄があるので、色打掛のデザインに合わせて小物を選ぶと素敵に見えます。

白無垢に合わせる小物

白無垢には綿帽子や角隠しを合わせるのが一般的です。頭から足元まで白い衣装を纏った新婦様のお姿は和婚式にとてもよく似合います。

また、近年は前撮りで洋髪を希望する新婦様も増えており、この場合は生花が白無垢に合わせる小物として選ばれます。

この他、色打掛と白無垢に共通して合わせる小物として「懐剣(かいけん)」「筥迫(はこせこ)」「末広(すえひろ)」「抱帯(かかえおび)」「帯締め(おびじめ)」「帯揚げ(おびあげ)」などがあります。いずれの小物も新婦様の身を守ったり、幸福を祈ったりとさまざまな意味を持っています。

色打掛と白無垢のよくある質問

色打掛と白無垢に関して、さまざまな疑問を持たれる新婦様がいらっしゃいます。

以下に新婦様からのよくあるご質問と、その回答をまとめました。ぜひご一読ください。

白無垢から色打掛に着替える人の割合は?

白無垢から色打掛に着替える新婦様は、一般的には2割程度と言われています。一方で弊社にいらっしゃる新婦様は約半数が白無垢から色打掛へと衣装チェンジされており、着替えを希望する新婦様は思いのほか多いことが分かります。

また、ウエディングドレスやカラードレスを一緒に着用する新婦様もいらっしゃるので、ご予算をふまえつつも、新婦様ご自身が着たいと思う衣装へのチェンジをおすすめします。

白無垢から色打掛への掛け替えの値段は?

白無垢から色打掛への掛け替えは1着あたり3〜5万円程度が相場です。一番上に着用する打掛や、小物・草履・ヘアスタイルを変えるために必要な費用であり、ヘアスタイルを大きく変える場合は値段がやや高めになります。

ただし、実際の費用は会場や衣装のグレードによっても変動するため事前に確認しておくことをおすすめします。

なお、弊社の場合は1着1〜3万円が相場となっております。ご予算に合わせたメイク・セットのご提案も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

白無垢から色打掛に掛け替える意味は?

白無垢から色打掛に着替える意味は2つあります。1つは「嫁ぎ先の家風に染まる」という意味。かつて女性が夫側の家に嫁ぐケースが一般的であったことに由来し、お色直しによって純真無垢な新婦様の気持ちを表します。

もう1つは「色が通う」という意味で、新婦様の生まれ変わりを示しています。

いずれにしても白無垢から色打掛への掛け替えは、新婦様の新たな人生を祝福する習わしなのです。

いかがでしたか?今回は色打掛と白無垢について、双方の魅力や違い、選び方、合わせる小物などをご紹介しました。色打掛と白無垢で迷った際の参考にしてくださいね。

弊社では和婚式相談会をはじめとしたブライダルイベントを開催しています。和婚式や衣装に関して気になる点・不安な点などございましたらお気軽にご相談ください。オンラインでのご相談も承っております。